12月14日金曜日、とうとう慰霊碑がお披露目になった。素晴らしい快晴のなか、総督(フランス本国から統治のためにニューカレドニアに駐留するトップ)とパリからやってきた駐仏日本国大使が臨席し、ティオ市長、ル・ニッケル社の社長、名誉領事、アミカルジャポネ会長とメンバーなど、多くの関係者が参列した。
日本からは、ティオで亡くなった妹の名前が慰霊碑に刻銘された渡邉さんや、ティオ生まれの津島姉弟が参加した。あいにく私は行けなかったけれど、あの場に居合わせた彼らがどんなことを感じたか、これからそれを聞くのが楽しみだ。遺族である彼らが喜んでいてくれれば、それ以上のことはない。
ステンレスでできたピカピカの慰霊碑は白光を放ち、鉱石でできた沈んだ色をした墓石と大きく異なる。その違和感もいつか時間とともに調和に変わっていくのだろう。
除幕式を伝える記事が翌朝の朝日新聞に出た。2005年以来私の活動を応援してくださるN記者と、写真をいち早く送ってくれたジルベール(私の本の出版者)に感謝したい。

photo : Gilbert Bladinières