rimaconaのコンサート、やっぱり素敵でした。5日かかってアートサイトはrimaconaのための完全なスペースに変身。彼らとコラボをずっとしてきた、壁画(と呼んでいいかは不明だが、、、)を担当したPULSEは見事にrimaconaの音楽にフィットしている。みんなタフで、若く、才能と友情に溢れている。
今回は12面体無指向性スピーカー(鶴林さん主宰sonihouse制作)を設置し、理想的な音空間、言い方をかえれば音の展覧会となった。
28日に行われたコンサートには、それ目当てのお客さんがたくさん集まった。赤ちゃんから高齢の方まで、年齢層も幅広かった。ボーカルの柳本さんは、オーラを放ち、愛らしさと切なさ、それにくわえて生命力を感じさせるようになった。きょうの原くんはほんとに楽しんでいたようで、笑顔が何度もこぼれた。その様子に魅せられ、今回は私の写真のピントが、原君にあっていた。柳本さんは皆が写真を撮るので、たまにはいいかな。キーボード、ギターに加え、ipodとiphoneが使用され、それが銀座appleでのコンサートよりも自然に使いこなされていた。
コンサートの最初は、私とのコラボ曲「paradis perdu」。かれこれ6年も歌い込んでいるのですっかり彼らのものになっている。毎回アレンジに微妙な違いがあり、何度聴いても新しい。一番は仏語、二番は日本語を交えた歌詞で歌っていたので、あらためて終戦後の日系二世のシチュエーションを考えてしまった。どういうことかというと、日本語がわかれば、彼らの想いは明確に、日本に強制送還された父親に伝えられただろう。が、実際にはそうはいかず、言葉の壁は父子間の大きな障害になったものだがら、またしても涙が出てしまう。
そして初めて生で聴いた「キノクリキノクラ」。写真評論家飯沢さんの作詞だが、これがとても楽しくいい仕上がりだった。PULSEの加藤さんがVJで参加し、音が表出した感じ。コラボをテーマにした展覧会の関連コンサートならでは、いろんなrimaconaがダイジェストでまとまっていて、彼らの音楽活動の蓄積をかんじさせた。
29日(日)13時からは、rimaconaの音楽を聴きながら、イメージをつくるというPULSEによるワークショップが大学で開催される。申し込み不要、無料。ワークショップの成果は、rimacona展の会期中に、そのまま展示される。
同日、原君の新譜「FAUNA」お披露目ライヴがある。場所はメトロである。私は残念ながらいけないが、またどこかでゆっくり彼らの音楽に浸りたいと思う。この夏、rimaconaはあちこちでライヴをする。