連休中開催した個展Dialogues.が無事終了しました。会場となったギャラリー16は、PARASOPHIAのメイン会場である京都市美術館から立ち寄りやすい場所にある利点に恵まれた上に、朝日新聞、京都新聞で紹介されたこともあって、多くの方に足を運んでいただけました。
展示は、写真インスタレーション(+仏語の聞き取り音声)を中心に、「シンシアの親族探し」というドキュメント、95歳の元抑留者への聞き取りをまとめた「山口さんのオーストラリア抑留体験」という記録映像の三部構成で、ニューカレドニア移民の抑留体験と、戦後肉親探しをする子孫の姿から、戦争に翻弄された民間人の今日に続く想いが伝わるように工夫しました。
今回は私自身の存在をあえて消すことなく、自分の活動が写真を中心とした芸術活動であるとともに、フィールドワーク、文献調査、聞き取りで成りたっていることを自然に提示しています。
おかげさまで作品作りの楽しさを満喫した展覧会は好評に終わり、次の作品のアイデアも次々に浮かんでいます。
期間中、ギャラリーを拠点にPARASOPHIAやKYOTOGRAPHIEにも積極的に出かけました。とりわけ、PARASOPHIAの展示作品には共感するものが多く、手法も近いものがありました。久しぶりにアート三昧だったゴールデンウィークはほんとうに楽しかったです。
搬入・展示はいつもの卒業生ふたりが中心になって助けてくれ、他にも勤務先の大学のいろんな若いスタッフにも細かい技術面で助けてもらいました。
最後に、今回展覧会の実現を提案してくださったギャラリー16のSさん、この企画を認めてくださったオーナーのIさんにも深く感謝の意を表したいと思います。ギャラリー16という老舗ギャラリーから学んだことは数知れません。とても有意義で幸運な体験となりました。今回の展示作品の説明はおいおいアップして行く予定です。