オーストラリアに発つまで一週間を切った。きょうは、飛行機の座席を指定し、オーストラリアの短期滞在VISAをとり、海外旅行保険にも入った。仕事のない今日明日で出発までにすべきことをこなさないといけない。最優先は風邪をなおすことだけれど。
先日届いたシンポジウムの参加者リストをみると、参加予定者は約70名。オーストラリアの永田さん、田村さん、金森さんのネットワークの賜物だろう。オーストラリア全州(?)、ノーザンテリトリー、ウエストオーストラリア、ヴィクトリア、クイーンズランド、ACT(キャンベラ)、南オーストラリア、ニューサウスウェルズから、研究者、遺族、元抑留者が参加する。特にダーウィンに暮らしていた元抑留者である村上ファミリー関係者の名前が多く見受けられる。そして、ヘイ、タツラ、ラヴデーから郷土史研究家(同時に強制収容に関する博物館の運営者)が揃う。日本からは、札幌から研究者、東京、千葉から元抑留者、その遺族、韓国からもニューカレドニアで鉱山開発に着手した北澤ファミリーの研究をしている研究者が参加する。
ニューカレドニアからの8名の参加者はみな私が懇意にしている人たちだ。私の写真展のモデル、故比嘉伝三氏の孫もそのなかにいる。彼は伯母にあたるセシルの熱い願いを受けて、家族の歴史を引き継ごうとしている。カウラに眠る祖父の墓参りは彼の生涯において大きな意味をもつエモーショナルなイベントになることだろう。伝三氏の墓石探しを手伝ってくれたデイヴィッドもヘイから参加する。それぞれがなんらかのかたちで実は関係している、そんな皆が一斉に集う四日間。重責と期待でいっぱいである。