2014年3月7日からオーストラリアNSW州カウラ市で写真展を開催します。タイトルは『EVIDENCE』。ニューカレドニア移民、比嘉伝三の抑留体験を、その足跡(風景)と資料(公的文書、手紙、抑留服など)を撮った写真の組み合わせでみせていきます。1943年抑留先のヘイで亡くなった伝三は、ニューカレドニアで逮捕されたその日以降、島に残した家族と再び会うことはありませんでした。戦争で敵性外国人となった日本人は追放され、日本人コミュニティは消滅しました。今となっては、伝三が生きたEVIDENCE(証拠)を何が証明してくれるのでしょうか。それほど日本人が存在した時代の痕跡は残っていないのです。
この写真展はオーストラリア民間人抑留に関するシンポジウムにあわせて企画されたものです。寒い日本を脱出して、夏のオーストラリアに出かけませんか?「大脱走(日本人戦争捕虜の集団自決事件)」で有名なカウラはシドニーから車で5時間、キャンベラからだと3時間くらいです。